ICONfront対談企画!創立メンバーにインタビュー!
みなさん、こんばんは。2020年もあともう少し。いかがお過ごしでしょうか?
先週までは5週に渡り、ICONfrontメンバーを5人をインタビュー形式で紹介しました。
今回は、私たちが活動するICONfrontの創設メンバーの遠藤理愛と太田真緒にインタビュー!ICONfront創立のきっかけ、4月から本格的に活動をしてみての感想、社会に訴えたいこと、ICONfrontとして今後挑戦したいことなどカジュアルにお話ししています。
ぜひお読みください!
Q1.改めて、ICONfront(アイコンフロント)はどのような活動をしていますか?
ICONfrontは、社会とつながりを持って活動しているICU生のアクティビストがどのような活動をしているのか可視化するためのプラットフォームです。アクティビストとしてさまざまな社会問題に取り組むICU生にインタビューを行い、記事を掲載しています。他にもアクティビストをお招きして、ディスカッションをするイベントなども行っています。
ICONfrontは、「Icon」 「Confront」「Front」の3つの言葉を合わせたもので、アイコンとして世界の問題に立ち向かい、社会の最前線で活躍するという意味を表しています。
Q2.いつからこの活動を始められたのですか?
真緒: こういうことをやってみたいという共通の思いは2年生の冬学期(2019年12月)頃からあったと思います。ガッキ(学生食堂)で元メンバーのちさと、理愛、真緒の3人で団体を設立できたらいいねという話をしていました。本格的にSNSアカウントを開設してアクティビストインタビューを始めたのは、3月下旬からだったと記憶しています。
当時、コロナウイルスが感染拡大し始めていた頃で、大学も休校していて時間的な負担がなかったので、余裕を持って活動を始めることができたと思います。
理愛:そうだね。冬学期の頃にアイデアを出し始めて、春休み前後に3人でカフェで会ったりして具体的な構想を練り始めたことを覚えています。
Q3. ICONfrontの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。
理愛:これはメンバー自己紹介でも話したことなのですが、ICUではアクティビストがたくさん活動しているのに、アクティビスト同士が繋がる場所や、他の学生に自分達の活動を広める手段があまりなく、そこにバリアがあると自分もアクティビストとして活動するなかで感じていました。たとえ大学内ですれ違っても、お互いがアクティビストだと知らないという現状があります。熱意はあるけれども、熱意を行動に移す手段がなく、活動まで踏み出せていない学生がいるのはもったいないという思いから、学生やアクティビストが他のICUのアクティビストを探せるプラットフォームとしてICONfrontを始めようと思いました。
真緒:ICUは外から見ると、クリティカルシンキングや少人数教育、英語というイメージがあり、学校の教育の面で注目を浴びがちですが、学生に目を向けると、英語が得意とかディスカッションができるというだけではなく、社会問題などに取り組む人も多いということに驚きました。ディベート部に所属しているので社会問題に興味はありましたが、クラオリ(クラブオリエンテーション)などではそういった社会問題に取り組む団体が紹介されることはあまり無いので、一学生としてアクティビストを知る機会が欲しいと思いました。
Q4.なぜインタビュー記事で発信するという形を選んだのですか?
インタビューは手っ取り早くアクティビストの活動を知ることができるからだったと思います。いろいろな人がアクセスできて、活動の裏にある思いに共感しやすいかなと思います。
当初はLINE botをメインに作りたいねと話していたのですが、情報の更新などの問題でウェブサイトを選びました。今後機会があれば作りたいです。
Q5. 始めた時はどんな気分でしたか?
真緒:活動を始めた当初は何をするにも手探りで、3人で話し合いながらウェブサイトの基盤を作ったり活動の中身をビジョンに合わせて固めたりしました。何にも縛られず新しいことを始めるワクワク感とともに、どうしたら組織として長期的に運営ができるか悩んだことを記憶しています。初めての経験だったので、組織設立に関して分からないことが多く、ウェブサイトやSNSの開設には苦労しました。
理愛:本当に手探り状態でした。どうしたらICU生にICONfrontの存在を知ってもらえるか、アクティビストをちゃんと見つけられるか、不安なことはありましたが、ビジョンを好きなように形にしていくのが楽しくて、期待を抱きながら始めました。3人とも同学年で話しやすかったのもあると思います。
Q6. どんな時にやりがいを感じますか?
真緒:もちろんウェブサイトやSNSのビューワーが増えたとか数値でやりがいを感じることもありますが、何よりインタビュー記事の読者に「面白かった!」と言ってもらえたときや友達のシェアでより多くの人に記事が届いたときは、活動をやってきてよかったと思える瞬間です。また最近はオンラインでインタビューを行っていますが、アクティビストにどのようにオンラインで活動しているのですかと聞かれた時に、プラットフォームとして情報を蓄積している側として色々なアドバイスをできた時は嬉しかったです。
理愛:インタビューで、今まで知らなかったアクティビストの活動やICU生の思いを聞くことができ、それを記事化して世の中に発信できることに大変やりがいを感じます。アクティビストの最大の悩みの1つは、いかに知名度を上げるか、ということだと思うので、微力ながらも活動の認知度向上に貢献できていると思うと達成感があります。最近は読者が増えていて、確実にアクティビストの活動や思いを届けられていると感じられて嬉しいです。まだまだICONfrontは成長する余地があるので、これからもアクティビストたちをインタビューして、どんどん発信して、より多くの人に広めていきたいです!
Q7. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいことは何ですか?
真緒:第一に、ICUには思っていた以上に積極的に社会問題解決に取り組む学生がいることと、そしてその活躍しているフィールドが多様であることがわかりました。自分の周りを見ているとジェンダー系の活動が多いのかと思っていましたが、実際にインタビューをしてみると、もっと幅広い活動があることに気がつきました。
第二に、コロナの状況もあって、アクティビズムに携わっている学生とそうでない人を繋ぐことができる機会がなかなか無いのが課題だと感じています。
理愛:真緒の言ったことに付け足すと、ICUには予想以上にアクティビストがたくさんいることが分かりました。学生団体・サークルで活動している学生や、個人で社会貢献している学生、対外的に積極的に活動している学生など、本当に多岐にわたる活動をしている学生が多くいて、彼らの話を聞いているととても勉強になります。このことをもっと多くのICU生に知ってほしいです!あと、コロナの影響で今までの活動を中断せざるを得なかったりするアクティビストもいるけど、逆にコロナだからこその活動をしているアクティビストもいて、興味深いなと思いました。
Q8. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?
理愛:「アクティビズム」って聞くと、何か大規模な活動を通して大きな変化を起こすこと、というイメージがありますが、そんなことはなくて、自分ができる小さなことでも十分アクティビズムであることを伝えたいです。これはICONfrontがインタビューをしてきたアクティビストたちも繰り返し言っていることです。誰かが行った小さな活動が、ほかの誰かに小さな変化をもたらせば、その誰かもまた小さな変化を起こす、というチェーンリアクションが大事なんです。テレビやSNSで見るアクティビズムは多様なアクティビズムの一部にしか過ぎません。そのため、ICONfrontのような支援型のアクティビズムも大切かなと思います。
いろいろなことを知る機会があれば、自分の「当たり前」が変わっていく。新しいことを受け入れる・知ることの面白さがICUで広まるといいなと思っています。
真緒:私もアクティビズムへの固定概念を壊していきたいなと思います。アクティビズムは過激なイメージをもたれることもありますが、実際アクティビストは優しくてフレンドリーな人が多いです。以前にインタビューをした希咲さんがおっしゃっていたように、近くの友人を勇気づけるのも大事なアクティビズムです。
ICU生に伝えたいことは、大学4年間の過ごし方はもっと自由であるべきだということです。就活ではアクティビズムをやっていると不利だとか、長期インターンをしていた方が良い、といったことにあまり縛られすぎない方が良いのかなと思います。就活に役立つかそうでないか、ではなく気軽にアクティビズムに携わってほしいです。
Q9. これからやっていきたいこと、挑戦して見たいことなどがあれば、教えてください!
真緒:これまでICONfrontは学生のアクティビストと関係性を築いて来ましたが、これからはもう少し幅を広げて教授や卒業生にもインタビューをしてみたいです。小林牧人先生にICU portal(大学内部サイト)にICONfrontのインタビューを載せていただきましたが、それを機に、インタビューの幅を広げていきたいです。また、ICONfront主催のイベントや企画をこれからもやってみたいと思っています。
理愛:もっともっとたくさんのICU生アクティビストにインタビューをして、ICUでアクティビズムの輪を広げていきたいです。社会問題に興味があったらまずはICONfrontを見てみる、といったレベルの知名度を目指して活動していきます!