価値あるアイデアを広く共有する―TED Talksを通じたアクティビズムを展開するTEDxICU幹部にインタビュー|Part2


インタビュー第23弾 Part2でも、前回に引き続き、TEDxICUの幹部、小島さん、朝倉さん、山崎さんへのインタビューをご紹介します!

Part1では、TEDxICUさんの活動内容や団体構成、そして加入のきっかけについてお話しいただきました。

今回のPart2では、活動をする上でのやりがいや、活動に対する想いなどについてもお聞きしているので、ぜひお読みください!


Q8. どんな時にやりがいを感じますか?

小島さん TEDxICUの一員として、このコミュニティでしか味わえない雰囲気や達成感を味わった時にやりがいを感じます。例えば登壇者の方のスピーチを生で観させていただいて、彼らの強いメッセージを直で感じることができた時。どれだけ大変な時期でも、メンバーと一緒に励まし合いながら頑張っている時。

TEDxICUの再始動に関わった1人としては、また別のやりがいも感じます。自分がもともと再始動の話をした時に達成したかった「ICU生が自分のメッセージを自分の言葉で発信することができる場を作ること」は、登壇者の方々とスピーカーチームのメンバーが作り上げた素晴らしいスピーチを拝見させていただいた時に実現できた感覚があり、とても嬉しかったです。またTEDxYouth@Tokyoに所属していたときは、そのメンバーと一緒にいる空間・時間が本当に好きで、今現在となっては、TEDxICUのメンバーもそのように言ってくれることが多く、本当に嬉しいです。

朝倉さん やはり幹部という立場上、メンバーが楽しそうに活動しているのをみるとやりがいを感じます。イベントを運営していく上ではもちろん大変なことも沢山あります。そんな中でも、TEDxICUのメンバーは自分の強みは何か理解した上で、自らの活躍できる場所で活動しています。だからこそ一人一人がとてもキラキラしていて、その姿を見ると、TEDxICUを立ち上げてよかったな、TEDxICUが多くの人にとって居場所になっているといいなと感じます。逆に全体の士気が下がり気味な時や、メンバーが自分の立ち回りに悩んでいることを見かけた時などは、不安な気持ちになります。

山崎さん コツコツと何ヶ月もかけて準備してきたことが観客の皆さんに認められたのだと実感したという意味で、観客の皆さんからのイベント後アンケートを見た際にはホッとすると同時にやりがいを感じました。大きなやりがいというとやはりそのようにイベント周りになりますが、小さなやりがいは毎日感じていました。些細なことでもいつでも感謝してくれる暖かくて優しいTEDxICUのメンバーのおかげだと思います。

 ___ここでいうメッセージは幅広いものを指すのでしょうか。また、TEDを通して発信のお手伝いをするメッセージはどのようなものが好ましいと思いますか?

小島さん 個人のストーリーやそれを通して学んだことを発信できる場があればいいなと思っていて、メッセージという意味では、例えば”社会問題”のような一つの分野に関わらなければいけないというよりかは、個人が自分の言葉を通して伝えたいこと、という幅広く捉えられるものだと思います。その人が心から伝えたいメッセージであるかどうかが重要で、準備やコミットメントもしたうえで心から他の人に伝えたいメッセージかということと、キラキラした成功ストーリーというよりは、誰もが経験したことのある挫折やライフストーリーのような身近に感じられるものを届ける方が、私が個人的に描くTEDXICUのあり方に近いと思います。

Q9. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいことはありますか?

小島さん 少しclicheかもしれませんが、「不可能なことはない」ということです。今まで大変な困難や問題に向き合う経験は幾度とありましたが、幹部としてTEDxICUを成功させることほど、無茶で、先が見えないことにチャレンジしたことはありませんでした。ですが、「TEDxICUを成功させたい」という目標は、いつの間にか私のものだけでなく、他のTEDxICUメンバーや、登壇者の方々、ご協力くださった協賛企業の方々や学校の関係者の方々も同じように考えてくださっていました。

ぜひICU生に知ってほしいことは、“Everyone has their own story” 身の回りには素晴らしいアイデアや意見、ストーリーを持っている人たちがたくさんいることです。TEDxICUで登壇した方々のストーリーやメッセージは、TEDxICUという場なしでは一生知ることのなかった可能性があると思いました。だからこそ、まだまだICUの学生の中には多くの人に伝えられていないストーリーや考えがあると思いますし、残りの学生生活で思う存分触れ合っていきたいです。

 ___チームとして結束していくために何か心がけていたことはありましたか?

小島さん そもそもリスタートしたものの、やりたいという気持ちが自分だけの目標になっているのではないか、他のメンバーとのモチベーションの差があるのではないかという気持ちがありました。自分が心がけていたこととしては、ミーティングの議事録だったり、slackだったりミーティング以外でもコミュニケーションでモチベーションが上がるような工夫をしたり、対面のミーティングが限られている中でも、交流の場をしっかりと作るというのは結束できた一つのアプローチだったのかなと思います。

朝倉さん 本当にたくさんの人に支えられているのだということです。そして何か実現したいことがあれば、それを応援してくれる人々が必ずいるということ、だからこそ、チャレンジしてみてほしいということを伝えたいです。

山崎さん TEDxICUにあまり関係のない解答になってしまうかもしれませんが、幹部としてTEDxICUを成功に導こうといろいろと交渉をする中で、ICUの様々な団体・部署に関わる機会に恵まれました。私達の学生生活は裏で本当にいろいろな方にいろいろな方法で支えられているのだとそこで初めて実感しました。同時に、今まで自分が感じてきた「ICUらしさ」というものが実は一面的だったのだなと気づきました。

ぜひICU内の様々なセクターの方と触れ合って、学生や教授と触れ合うだけではわからないICUのいろんな側面を知っていただきたいなと思います。

Q10. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

小島さん TEDxICUは社会問題に対して働きかけるような団体ではないので、TEDxICUのメンバーとして社会に訴えたいことは特にありません。私たちが何か伝えたい、発信したいというよりは、そういう場を提供することが目的です。強いて言えば、誰もが素晴らしいストーリーを持っていることですかね、、、自分自身もそうだし、自分の周りにいる友人や、あまり名前を知らない授業でよく見る人も。身近じゃない人って詳しくその人のことを知らないがために、偏見を持ったり何か思い込みをしてしまうかもしれないけど、その人も色々な経験をして、今その場にいるって考えたら、他者に対する接し方や関係性の持ち方が個人的には変わったような気がします。TEDxICUでスピーチをしてくださった方々がそれぞれのストーリーを赤裸々に語ってくれたからこそ、この考えに至りました。

朝倉さん TEDxICUの活動はICU内にとどまりません。TEDxのそもそもの趣旨としてコミュニティを活性化することがあげられています。

スピーカーも学内の人にとどまらず、学外の人にもきていただいたし、学外の企業の方にも協賛いただいています。参加者の中には他大学の人もいれば、三鷹にすむ方々もいる。コミュニティ全体を視野においた団体だからこそ、多様なideaを内部にとどめるのではなく、TEDxICUという場を通してspreadしていきたいです。

山崎さん 私は今まで、「自分にはなにもなくて、語るような経験なんてない」、「何かを成し遂げないと自分の価値をたかめられない」と思っていました。しかし、TEDxICUに関わる中で、感銘を与えられるのはその人が経験した事自体ではなく、経験を通してその人がどう感じたか、またどういった思考のプロセスをしていたのかという部分だということに気づきました。

数値化できる成績や、聞こえの良い肩書を個人も社会も求めがちですが、本当の価値はもっと内在的な部分だということをリマインドしていきたいです。

Q11. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

小島さん シンプルですが、自分の「やりたい」から始まったTEDxICUのコミュニティを絶えず続けていくことです。TEDxICUが多くの人々にとって魅力的なコミュニティであり続けるために、幹部としての立場はなくなりますが、これからも積極的に活動していきたいです。あとはTEDxICUで学んだことを、どのような形かは想像がつきませんが、これからたくさんの人々に届けていきたいです。

山崎さん 私は二人とは違い、3月を持ってすでにTEDxICUを引退しています。続けたい気持ちもあったのにも関わらず引退という形を取ったので、その選択を後悔しないような活動をしていきたいと思っています。

___TEDxICU全体として、昨年度とは違う挑戦してみたいことはありますか?

小島さん 未定な部分はたくさんあるのですが、TEDxICUのレギュラーイベントとは別にミニイベントをやりたいと思っています。レギュラーイベントは登壇者の方々が主役で、その方々が自分たちの言葉で何かメッセージを発信するというイベントの方式なのですが、視点を変えて見てみると参加者の方々はどちらかというと受け身の姿勢だと捉えることもできます。なので、登壇者の方だけではなくて、参加者も自分のアイディアや意見を共有できるイベントは、これからレベルアップしていく中で絶対に必要なものだということはメンバーの中での共通で抱くビジョンになっています。

朝倉さん ミニイベントももちろんなのですが、やはり対面イベントは目指していきたいものではあります。オンラインだと、対話という部分がどうしても限られてしまいます。本来であればオンステージとオフステージというのがあって、オンステージは、基本的にスピーカーの方々がスピーチをする場で、オフステージは、ステージはあまり関係なしに、スピーカーと参加者の方々が気軽に交流できる場所です。今回はオンラインでの開催だったので、そのオフステージをダイアログセッションという形で、ブレイクアウトに別れて交流の機会を図りました。そのような場を対面にしていくことで、コミュニケーションにおいて一方的なものではなく双方向なものを実現し、参加者はスピーカーとも他の参加者とも気軽に話すことができる活発的な場所というのを作っていきたいと思っています。


[TEDxICUのウェブサイト、SNSアカウント]

ウェブサイト:https://www.tedxicu.org/

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Part1、Part2と2弾に渡り読んでいただき本当にありがとうございました!

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