「ごみ」のその先に思いを馳せる ー ICUcompostさんにインタビュー

インタビュー第30弾では、寮から回収した生ゴミをコンポストとして再利用する活動をしている、ICUcompostさんにお話しをお伺いました。ICUCompostさんは2021年秋頃から活動を始めたサークルです。そもそもコンポストとは何なのか、どんな活動をするのか、この3年間活動を広げていって感じたこと、さらには今後の活動について考えていることなど、様々な質問に答えてくださいました。ぜひ記事をご覧ください!


<インタビューに協力してくださった方々>

名前:Daich

ID:24

メジャー:人類学

所属団体:ICU.compost

活動分野:生ゴミ収集、堆肥作り

名前:Leela

ID:24

ダブルメジャー:生物・環境

所属団体:ICU.compost, SlowVill, SUSTENA

活動分野:Agriculture/Environment/Sustainability 

名前:Yumiko

ID:25

メジャー:politics/ history/ peace study/ anthropologyで迷い中

所属団体:ICU.compost / C-Week committee

活動分野:政治・社会問題

小さなことに目を向けることって大事だと思った。派手な活動ではないけど、そういうところこそ大事なものがあるなと感じている。


Q1. 皆さんが普段行なっている活動や興味を持っている分野について教えてください。

Leelaさん : 私の考え方や将来対策したいことの軸は全てどこに行っても存在する「無駄」にあると感じています。寮のキッチンのゴミ箱も、飲食アルバイトで残った物も、大学の図書館の本処分も、日本が使っているプラスチックも、世界で失っている生物多様性も、全て「もったいない」という言葉が見えます。私の活動はコンポストに限られていますが、こういった生活が当たり前になっている中、Daichiのコンポストの取り組みを見て、「無駄」をなくす考え方を広げたいと思いました。

Daichさん : 現在行なっている活動は主に寮でのコンポストの活動です。そのほかにもマイノリティーの人権や食料主権といった問題に興味を持っています。もともと私はアメリカから来ているので、アメリカで見られる人種差別や貧困の問題がこのような興味を持ったきっかけとなりました。そのほかにはアルゼンチンで人類学の研究を行なったりもしています。

Yumikoさん : 私の主な興味分野は、政治・平和についてです。特に、日本における無関心・自己責任の社会の流れが深刻さを増しているように感じられ、それらに関連する社会や政治問題の根底には、弱者やマイノリティーへの差別など、日本の歴史や価値観などが深く関連しているのではないかと思います。また、日本国憲法や歴史教育などにも関心があります。

-「日本における無関心・自己責任の社会の流れ」はどういうときに感じますか?

Yumikoさん : 私はホームレスの問題に興味があって、それに関する話を聞いたり本を読んだりしたときに、一人一人の存在が国家権力や政策などによってだいぶ軽視される傾向にあるなと元々感じていました。国家や政府だけではなく、日本に住む一人一人が社会の中で何か失敗してしまったり、道を外れてしまった人に対して「あなたたちは自分のせいでそうなったんだから自分で立ち上がりなさい」みたいな風に捉えるのは違うなと感じていて、そういった人たちを排除するのではなく、その人たちの背景も見て支えていく必要があると私は思っています。

Q2. compostの活動とみなさんが興味のある分野やメジャーはどのような関係性があると思いますか?

Leelaさん : 私は環境研究と生物のダブルメジャーを取っています。 ICUに入学したときは環境研究メインかなって思っていたんですけど、そこからいろいろな科目をとって科目同士の繋がりが感じられて、環境メジャー以外も面白いなと思うようになりました。

Daichさん : 去年の夏に人類学のフィールドワークを実際にやってみるという授業でアルゼンチンの北の方の先住民のコミュニティーを見学しました。それがインスピレーションとなって、コンポストに興味を持つきっかけになりました。ICUの授業や農家のボランティアを通して、農業の細かい技術よりは、環境問題がどのように人やコミュニティーに影響するかに興味を持ちました。人類学をメジャーにしたのも人への影響に一番関心を持っているからです。

Yumikoさん : 私は興味が広くて、まだメジャーを決められていません。いろいろな社会問題に表面的に手を出している感じなので、なかなか深くは掘り下げられていないけれど、様々な問題を考えていくうちに「小さなところに目を向ける」ということがとても大切だと思うようになりました。コンポストも小さくて派手な活動ではないけれど、そういうところこそ大事なものがあるなと感じていて、環境問題にも興味はあるけど、私の興味のある政治や社会問題とコンポストを繋げるとそのように言えるのかなと思います。

Q2. ICU Compostとは具体的にどのような活動をする団体ですか?

1. 料理で捨てる物の行先を作る

2. 有機ゴミの栄養を使って堆肥を作る

3. 堆肥を使って植物を育つ・保全する

キャンパス内にある各寮で出る生ごみをバケツに集めて、キャンパス内の畑で堆肥を作っています。また、完成した堆肥を果樹の根元に撒いて栄養を与えています。これから、園芸や畑に活用していこうと考えています。

Q3. そもそもcompostとはどういったものなのでしょうか?

Daichiさん : いろいろやり方や種類があるけれど、基本的には残飯や生ごみを分解させて堆肥にするプロセスのことで、私達は土の中にいる微生物に自然分解をしてもらう方法で行っています。ICUのいくつかの寮のキッチンにバケツを置いておいて、そこに料理をするときに出る野菜の皮などの生ごみを集めてもらっています。それを畑に持って行ってキャンパスで集めた落ち葉と混ぜ込んでパイルをつくり分解させています。

Q4.どれくらいの期間で生ゴミが堆肥に変化するのでしょうか?

Daichiさん : どのくらい上手くいくかによりますが、野菜などの水分が多いと腐ってしまい、分解がうまくいかないこともあるのでなかなか難しいです。ちゃんと分解されているとあまり匂いもしないし、腐ったりもしないし、発酵の影響でコンポストの山が50度60度になり湯気も出ます。 

Leelaさん : 期間は季節や量にもよるのですが、いくつかのパイルを時期をずらして同時進行で作っていて、一つのパイルは終わっているけどもう一つは始めたばかりみたいな感じで順次回しています。

Yumikoさん : 1年前に作ったものは、今すごくいい感じになっています。

Q5.どれくらいの寮が活動に参加しているのですか?

55%の寮が参加しています。

参加している寮 : 樅(Momi) 6F, 5F / 楓(Maple) 2F / 樫(Oak) 3F, 2F /

欅(Zelkova)  3F, 1F,  / 銀杏(Gingko) 3F,  1F / Canada / 第四女子寮(4WD) /

第三女子寮(3WD)

-半分以上の寮が参加しているんですね!どのようにしてここまで普及させていったのですか?

Leelaさん : 最初はDaichiがもみ6Fにバケツを置いていて、私がそれを見に行ったんですけど、バケツを置いておくだけで生ごみを集められるなら簡単でどこの寮でもできると感じ、サークルにしようと思いました。

最初は知り合いを通して寮生に声をかけたり、各寮の寮長が行くミーティングで説明したりして協力をお願いしました。ただ問題があって、大量のバケツを回収しやすいように寮の外に出しておいてほしいのですが、その係を寮の人たちの中で作るのがなかなか難しいみたいで、それが理由で参加できない寮もあるみたいです。

Q6. いつからその活動を始められたのですか?

Leelaさん : 2021年の4月くらいにDaichが活動しているのを見に行って、その年の10月からサークルを始めました。

-なるほど。Daichiさんはかなり前から一人ですでに活動を始めていたんですね。

Daichさん : そうですね。2020年11月くらいから始めていました。

Q7. それぞれの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

Leelaさん:寮では皆でキッチンを共有しているので、皆の料理の仕方や料理から出るゴミを毎日見ていました。時々色が変わったり、賞味期限が過ぎたりしている食べ物がゴミ箱に捨てられるのを見て、「まだ食べれるのに」と悲しくなりました。食べれなくなった時でも、もったいないと感じていました。だから、Daichがやっていたことは簡単で楽しい解決方法に見えたので、私の寮でも始めました。そこからだんだん他の寮にも広げています。

Daichさん:高校の時に環境問題や食料主権の問題に関心を持つようになり、農業をやりたいと思うようになりました。高校3年生の時に行なったプロジェクトで自分の学校内で発生する残飯をコンポストにする活動をしました。街中の学校だったので畑を作るスペースやリソースはなかったのですが、コンポストは実現可能だと思いました。ICUに入学して寮に入った時、ここでもコンポストをやりたいと思いました。最初は一人で自分の寮の分だけを畑に持っていき、コンポストにしていましたがそのうち、山本さんからこの活動を広めようという提案があり、他の寮でもやるようになりました。

Yumikoさん:私は家と高校でコンポストをやっていたので、大学の寮で出る生ごみをコンポストにしたいと思っていた頃に、ちょうどLeelaとDaichがプロジェクトを始めるということで活動に参加しました。もともと母がコンポストをやっていたから馴染みがあって、コンポストのある生活が私にとっては当たり前でした。コンポストには色々なスケールがあって、私の家では庭にプラスチックの丸い容器を置いておき、そこに生ゴミを入れていく簡単な方法なので混ぜる手間がないので、より簡単にできるものだと思います。

Q8. 活動をしていて嬉しかったことがあったら教えてください。

Leelaさん : キッチンで使っている人を見たのがとても嬉しかったです。野菜や果物の皮や、カビが生えているパンや、卵の殻などに行先があってほっとした感じです。それに、土のことを学びつつ、畑にいる時間が多くなったのはとてもいいことでしたが、次の問題は、このコンポストは何に使うかということでした。

Daichさん:コンポストはなかなか難しいこともあります。水分が多すぎると腐ったりして、分解が思うようにいかない時があります。しかし、自分は自然にいるのが好きなので、最初は一人でもコンポストをやることは楽しいと思っていました。

Yumikoさん:生ごみを可燃ごみではなく、自然に還元することが出来る喜びが大きかったように思います。

Q9.コンポストの活動が上手くいくまでに時間はかかりましたか?

Daichさん:うまくいくパイルとそうじゃないパイルに分かれていたような気がします。うまくいくパイルは1週間ぐらいで発酵してだいぶ分解されるような物もあれば、カビが生えてしまってうまくいかない物もありました。コンポストの作り方に関して明確な決まりがあるわけではないですが、大体落ち葉:生ごみが3:1になるようにして、生ごみの窒素と落ち葉の炭素をうまく混ぜ込むことで作っています。私たちはこれをbrowns and greensと呼んでいて、バランスよくやっていけばコンポストのプロセス的には上手くできるので、なんとか試行錯誤しながら作っていきました。ICU内でコンポストの活動をやっていてチャレンジだと思ったのは、寮からゴミを回収するため、量が多い分どうやって扱うか、また、どうやって作業を振り分けていくかが少し大変でした。

(コンポストはICU高校の向かい側にある、蛇口があるところでやっているので、ぜひ見に行ってみてください!)

Q10. コンポストの活動をしていくなかで、どんな時にやりがいを感じますか?

Leelaさん

  • コンポスト箱に丸ごとの大きいオレンジやスイカが見た時(燃えるゴミにならず土に戻せたのはすごいいい気持ち)
  • コンポストが暖かいと、ちゃんと働いてる。湯気が立っているのを見えるのは嬉しい
  • 新しい寮が参加する時
  • 私たちの活動のことを聞いたことのある人と話す時 

➖コンポストについて話すというのは、具体的にどんな話をするのか教えてください。

Leelaさん : 初対面のICU生でもしその人が寮に住んでいたら、「コンポスト知っていますか?」ってところから話を広げられて、コンポストをやっていなかったら聞いてみたり、コンポストをどう思うかっていう会話になったりします。コンポストをあまり知らない人はコンポストについて知るきっかけになり、自分達の活動を広げられることにもなるので、お互いにとっていい気分になれると思っています。

Daichさん:一人でやるのも楽しいですけど、活動を通して人と関わることができるとさらに楽しく、やりがいを感じます。また先ほど言ったように、自然が好きなので、畑に行って作業をする楽しさもモチベーションになります。社会問題は多く、世界で自分が不満を持っている問題は多いです。その中でとにかく自分ができることをしようと考えています。

Yumikoさん:毎週コンポストを切り返して様子をみるときに、生ごみが発酵、分解し自然へと還元しているプロセスを実際にみることでとても達成感があります。

Q11. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいこと。また、ご自身が活動する分野についてのICU生におすすめの本や映画がありましたら、教えてください。

Daichさん:始める前はできるかどうか疑問だったけど、やってみていろんな人が協力すると意外とできるものだなと思いました。あとは活動を通して色々な人と関わることで学べることがいっぱいあることもわかりました。近くの農家でボランティアしたりコミュニティーガーデンを見学したり、人と関わることが新たな知識を身に着ける為の一番の方法だと思います。

Yumikoさん:環境問題や気候危機は、自分ごととして捉えにくい傾向がありますが、コンポストは身近な生活の中で実践できる、ゴミ問題が抱える環境負荷を減らす機会であると感じました。ゴミ分別は常に、「めんどくさい」という決まり文句がありますが、毎週各寮からでる生ごみの重さは、合計して約30キロ以上もあるため、生ごみをコンポストのバケツに分けるだけでも、大きな影響があると感じます。コンポストをつくるというメリットは、環境だけでなく、私自身の精神的な部分でも良い影響があるように感じます。

https://lfc-compost.jp/about(家でコンポストをやりたい方へ)

・ダンボールコンポスト

ー確かにゴミ分別は「めんどくさい」と思う人も多いかも知れませんが、私たちにできることとして何が考えられるでしょうか?

Yumikoさん:ゴミを燃やすにはお金がかかり温室効果ガスも排出されるため、自分達にとってよくないんじゃないかな、と思います。「めんどくさい」といっても、ただ可燃ごみに捨てるかコンポストの箱に入れるかは10秒ぐらいしか変わらないですから、このゴミは私が捨てたらどこにいくんだろう、というストーリーをイメージして、思いを馳せることが大事なんじゃないかな、と思います。自分の気持ち的にもプラスになる。

Leelaさん:寮生に頼んでいることは、「ゴミ箱ではなくコンポストの箱に入れてね」ってことだけだから、そんなに負担はないかな、と思います笑。前に1つ寮生から要望があったのは、ペダルのある箱にしてほしいという意見があったりしました。 話は変わるのですが、イギリスで政府が、コンポスト用の小さなバケツを配る活動をしていて、一番めんどくさくない方法でコンポストを広げようとしていて、良い活動だな、と思いました。

ICONfront : 私も昔イギリスに住んでいたのですが、子供用の番組みたいなので「コンポストをつくろう」というのがあって、畑があって、野菜があって、野菜のこの部分は本来捨てられちゃうけど、ここでコンポストがあってここに入れると、という展開の番組でした。でも、日本ではそういったものが見られないですよね。

Q12.コンポストが日本に普及しないのはどうしてだと思いますか?

Leelaさん:汚い、臭いがする、腐るのはいいことじゃないと思っているから?

Yumikoさん:江戸時代はリサイクルがうまく成り立っていた時期もあったようで、当時は人間の排泄物や牛糞とか生ごみとかか全てが循環していたんですよね、それを売る人までいたから、ゴミというより一種の資源になっていたんです。それを使うことでお金になるし、生活が良くなるという文化・価値観が存在していたのにどうやって変わっていってしまったのかにも興味があります。

Leelaさんが実際に家でやっているコンポストについて見せてくださいました!
このように、コンポストはコンパクトな箱から始められるんですね

Q13. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

Yumikoさん:あらゆるごみの問題が気候変動にも大きな影響を与えていますが、人間の生活とゴミの問題は切っても切り離すことができないからこそ、私たちが日常生活の中で出している「ごみ」について再定義してみることが大切だと感じています。今までの大量の生産、消費システムの中で、「ごみ」だと捉えていたものは、一手間加えることによって新しい資源へと変わることに気づきました。生ごみだけでなく、日常生活のものを捨てるという場面において、再利用できないか・他の資源として活用できないかを一旦立ち止まって考えることで「ごみ」に対する価値観が大きく変わるのではないかと思います。

Q14. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

Leelaさん : 私たちは学内の寮の半数以上にコンポストの活動を取り入れていて、たくさんの方が協力してくれています。今はコンポストをしていない他のICUの寮も、いずれは参加してくれると思っています。私たちの活動は、持続可能な活動だと信じているので、そのためには活動をしてくれる次世代の人たちが必要です。また、このシステムを他の大学にも広め、(おそらく、日本で公にコンポストをやっている大学はICUだけです)各々の家でもコンポストをするようになればいいなと思います。コンポストはとても簡単で、廃棄物を栄養価の高い土壌に生まれ変わらせることは、とてもやりがいのあることだと知ってもらいたいです。

Daichさん:将来は農業や林業をしたいと思っています。今行なっているコンポストなどの活動はそれに向けて大事な経験になっていると思います。また自分の人類学の研究を通して何らかの形で自分が関心を持っている社会問題に取り組むことができたら良いなと思ってます。

Yumikoさん:ICUのキャンパスにたくさん生えている竹を使って、コンポストの木枠を新しく作りたいと考えています。また、竹チップを使ったコンポスト作りにも取り組みたいです。竹問題とコンポストの活動を繋げて解決を考えることもとても面白いと感じています。トロイヤーホール?(新しい理学館)に屋上庭園をつくる計画があり、コンポストの堆肥を使ってもらう予定です。また、キャンパス内にコンポストの堆肥を使って花や野菜を植えたいと考えています。コンポストへの理解を広げていくと同時にさまざまな意見を聞き、取り入れながら、ICU Compost として改善できるところはより良い方向に向かうよう努めていきたいです。

-竹問題とはどのような物でしょうか?

Yumikoさん:竹が生えすぎて放置竹林になることはデメリットが大きいということを聞いていて、どうせだったらその竹を使ってコンポスト木枠を作れたらいいな、と思っています。

Q15.ICU compostさんのインスタに、「可燃ごみに捨てるのは勿体ないから捨てずに食べよう、とはなるけど、コンポストがあり結局土に帰るなら、生ごみがたくさん出ても罪悪感がない、という考え方の人もいる」 と書かれているのを拝見しました。このような葛藤について詳しく教えていただけますか?

Daichさん : コンポストのバケツの中には、まだ食べれそうな果物とかが毎回と言っていいぐらい入っていたりするんですよね。

Leelaさん:ちょうど昨日も、まだ食べられるのに見た目が良くないから茶色いバナナを捨てるのはよくないんじゃないか、ということで昨日友達と喧嘩しちゃったんですよ笑。 

食料廃棄の問題は、例えていうなら、蛇口から出てくる水の流れを、それを止めずに別の方向に流れるように促す感じだと思っています。流れてしまっているものを、コンポストという形で別の方向へ促すことが、私たちの役目だと思っていて、今後は蛇口から出てくる水自体が少なくなるように、つまり、そもそものごみの量が少なくなるなることを目標にしたいな、と思っています。

Daichさん:自分は畑同好会に入っていたのですが、コンポストを始めた理由としては、自給自足ではないですけど、畑で使う堆肥にしたいというイメージが自分の頭の中にあって、キャンパスの中で生ゴミを無駄にしないというのもあるけど、畑とかへの使い先があるというのが僕の中でモチベーションであると思っています。持続可能な方法で食べ物を作るサイクルができればいいなと思って始めました。  

Q.他のサークルとの関わりってあったりするんですか?他のサークルと意見を交換したりコンポストについて話したりあるか?

Daichさん:今後は、他の畑のサークルと協力して堆肥に使うことを考えています。例えば、堆肥を土に混ぜ込んで寝かせて土の栄養を増やす農法を他の2つの畑の団体と共有できたらいいな、と思っています。また、理学館の前の木にも使おうと考えています。

Yumikoさん:他にキャンパスでの使い方としては、新しくできる理学館に屋上庭園が作られるというのを環境研究の藤沼先生から聞いて、屋上庭園で堆肥を活用してもらうことと、寮生にもメリットのある活動をしてほしいという意見があったので、花を育てたり、野菜を育てたりして、目に見える形で寮生自身がコンポストに参加していると実感できるん企画を考えています。


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