なぜゴミを捨てるのかー上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHYの大塚桃奈さんにインタビュー


インタビュー第28弾では、「上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHY」の運営に携わっている、ID20の大塚桃奈さんにインタビューをしました。

ゼロ・ウェイストを日本で初めて宣言した自治体、徳島県上勝町で活動する大塚さん。

大塚さんが「ゼロ・ウェイスト」に興味を持ったきっかけや、ゼロ・ウェイストセンターについてのこと、街づくりに対する想いについてお聞きしました。

私たちが普段当たり前に捨てているゴミに対する考え方、そもそもなぜ人々はゴミを多く出してしまうのか__

ぜひ記事をお読みください!


Q1. ICUに在学中はどのような活動をされていましたか?

在学時は公共政策メジャー、環境研究マイナーを専攻していて、特に地方の町がどのように持続していくのかということに、興味・関心を持っていました。大学時代の活動としては、フェアトレード推進団体“ICU ELABEL”のお手伝いをしたり、あとは3歳からフラダンスをしていたので東大のインカレのフラサークル“KaWelina”に所属していました。スウェーデンのリンネ大学に留学もしました。その際に、フィンランドやイギリスへ留学に行った、同じサステナビリティへの興味を共有していた友人たちとお互いの留学先を行き来しながら、「そこで得た学びを学校のコミュニティに還元したい」という思いから4年生の時に“Connecting Dots, Collecting Distances”というちょっとしたコレクティブも立ち上げました。具体的な活動としては、学んだことをポスターにして本館に展示したり、トークイベントを企画しました。また、メンバーでエシカル消費をテーマにした絵本「じゅんびはいいかい?」の英訳も行いました。

__「ゼロ・ウェイスト」と聞くと「環境」のイメージが強いように感じていたのですが、大塚さんはなぜ環境研究ではなく公共政策をメジャーに選んだのでしょうか?

もともと一年生の時は開発学に興味があって、特にファストファッションを取り巻く課題に入学前から意識を持っていました。服を安く作ることによって生まれている不平等や社会問題をどう解決できるのかという点で、最初はフェアトレードに注目していました。しかし徐々に、安いものが日本に入ってくることで起こる日本の産業への影響に対して興味を持ち、日本の繊維産業が地方に多いことや、地方は過疎化が進んでいることで産業が衰退していることを知りました。そこから日本の服作りには、地域づくりや街づくりが深く関係してることを知って、公共政策に興味を持ち始めました。

__私もつい安さに影響されて買ってしまうことが多いので、今の話を聞いてハッとさせられました!

そうですよね。自分が着て楽しいからとか、自分が良くありたいためにみんな服を着るけれど、服を選ぶ時にその選択肢が悪い方向に影響をもたらしてしまう可能性があるということを深く考えることはあまりないと思います。私は高校生の時に見た“The True Cost”という映画に影響を受けて、そこからどんどん興味が広がっていき、この問題をどう変えて行けるのかを考えるようになりました。

__なるほど。ICU ELABELで活動をし始めたのも服に関する社会問題への関心がきっかけですか?

はい。ICU ELABELは、もともとICUの同窓会グッズにフェアトレードの商品を導入しようということで始まった団体です。トートバッグやブックカバーをインドで作られたフェアトレードのオーガニックコットンで作ったり、認知度を高めるために藍染をしたりして販売していました。私は大学に入る前に、指定校推薦者に向けたオープンキャンパスのような場で、環境研究の先生がELABELの活動を紹介していたことをきっかけに知りました。

Q2. 大塚さんは現在どのような活動をされていますか?

2020年にオープンした徳島県上勝町にある公共複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHY」の運営に携わっています。具体的には、町外から集まる視察者(学生・企業人・家族・自治体・メディア等)に向けて、オンライン・リアルで上勝の取り組みを発信するインタープリターのような役割を担っています。

上勝町ゼロ・ウェイストセンターは、町の公共複合施設であり、運営は民間企業と役場が一緒に行っています。この、ゼロ・ウェイストセンターができた背景には、町の過疎化があって、今、人口1450人を切っている段階です。

上勝が上勝であり続けるために、町の持続性を考えたときに、上勝町が日本で初めて取り組んできたゼロ・ウェイストの活動を一つの価値と捉え、それをきっかけに人が集い、学びあえる場づくりをつくるアイディアが生まれました。もともとは町民が利用する町のゴミステーションがこのセンターの場所にあったのですが、その機能を町外にも拡張して元々あったくるくるショップに加えて、ホテルと交流ホールとラボラトリーというオフィススペースを併設してできた施設です。

__建物の“?”の形は“WHY”に由来したものなのでしょうか?

建物の“?”のデザインに関しては、「なぜ上勝でゼロ・ウェイストなのか」という自問や「なぜゴミを捨てるのか」等という社会に対する「WHY」を投げかけるコンセプトとなっています。このセンターのコンセプトメイキングに、トランジェットジェネラルオフィスという会社が関わっています。またこの施設の建築は、NAP建築設計事務所の中村拓志さんが携わっていて、そのチームは建築デザインの中で、人の導線や人の振る舞いを意識した建築設計をされていらっしゃいます。上勝町では収集車が走っていないので、町の人が自分の車でゴミを持ち込んで、分別をしています。上勝町でゴミステーションのデザインを考えるときに、車の動線と集めたものをストックする空間のデザインを考えた時に馬蹄状を描いたデザインの方が車の動線が乗り付けしやすいよね、というところから始まって、馬蹄形から空間の用途が伸びていって、ホテルの場所をどうするかとなったときに、じゃあコンセプトも“Why”だから“?”にしましょうということで、偶然の産物として生まれました。

Q3. 他にも過疎化が進んでいる地域はたくさんあると思うのですが、なぜ上勝町ではこのような活動を立ち上げることができたのですか?

上勝町にゴミを処理する機能がなかったというピンチから始まりました。

元々上勝町では、ゴミを野焼きしていたのですが法律で禁止されたことによって、野焼きを辞めることになり、リサイクルに方向転換をしていくことになりました。そこで、分別制度が1997年に導入され、ゴミステーションが設置されて、生ゴミは自家処理をして、ゴミの量を減らすと同時に収集の負担も減らすことを目的に、持ち込むスタイルで資源回収をスタートしました。その際に、焼却炉を一時期導入したのですが、それがダイオキシンの法律で引っかかってしまい2年間閉鎖せざるを得なくなりました。町でゴミが処理できないという課題を抱えてしまった中で、処理ができないのであれば、処理するものをなるべく減らすという考え方に転換し、資源回収を徹底して行うようにしました。特に上勝町は、山間部でアクセスも悪く、小規模な自治体で財源も少ないというなかで、自分達の出したゴミをどうにかしないとという状況でした。そのため、いろいろな取り組みが発展し、職員さんも海外などに対してもリサーチをする中で、“グリーンピース・ジャパン”という環境系のNGOとも繋がることができ、そこの紹介もあってアメリカでゼロ・ウェイストを推進していたポール・ココネットさんという化学博士の方と町が繋がることができました。そして、2003年にポールさんが来日してゼロ・ウェイストの話をして、そこからゼロ・ウェイスト宣言が2ヶ月後に発表されたという流れです。なので、ゼロ・ウェイストというのは後付けで、小さい町の中でゴミをどうにかしないと、という危機感からこの活動に結びついたという感じです。

__焼却のシステムがない野焼きの段階から、環境への意識を持ってプロジェクトまでつながるというのが本当にすごいなと思いました。そこは地方自治体の方の熱意があったという感じでしょうか?

そうですね。当時の役場の担当職員さんの貢献はすごく大きかったと思いますし、地域の人のサポートも大きかったです。また、当時の町長も環境に対してすごく意識を持ちながら、政策を掲げてきたのもあります。あとは取り組みを推進していくゼロ・ウェイストアカデミーというNPO法人が作られました。そのNPO法人で代々事務局長を務めていた方々は女性で、町外から移住して積極的に活動を行われてきました。そして、前理事長はダボス会議の共同議長を務めた経験もあり、英語でゼロ・ウェイストを発信することによって、海外にも認知度が広まっていったと思います。

Q4. いつからその活動を始められたのですか?

2020年春に移住し、働き始めました。

Q5. 横浜から上勝町へ、生活拠点ごと移すことには覚悟がいると思いますが、そうした大きな変化に対する躊躇や不安はありましたでしょうか?

もちろんありました。周りの大人に色んな意見を求めましたが、最終的に決めるのは自分です。このセンターが新しくできる時の立ち上げは、誰もが経験できることではないから、自分の強みに繋がっていくんだろうなと思いました。あとホテルがあるのはすごく重要なポイントで、1500に満たない人の町で1500人以上触れ合うきっかけがあるという点は、メリットになっていて、そういうことを考えた時に可能性の方が強いと感じました。

あとは、元々学生の時にこちらに来ていたので、地元の住民とか、町内にビールを作っているチームの人なども知っていたので、全く知らないところに飛び込むのとは違って、知っている地域の人と生活ができると考えました。

大きな決め手になったのは、上勝町で通称「仙人」と言われている方の存在です。その方の暮らしはすごく素敵で、考え方もニュートラルな方です。70代で世界を旅し、チベット仏教の寺院で彫刻の技術を教わった経験を経て、上勝で暮らしています。私が学生の時に、スウェーデン留学に行く前にお家を訪ねた際におっしゃった、「生活は一つの作品だよね」というフレーズにとても腑におちました。自分が人生の中で時間をどうデザインするかなど、一つ一つの選択が生活に現れてきます。それを聞いた時に素敵な方だなと思いました。その方が色んなところを旅して見てきた中で、上勝を選んで住んでいるならば、間違いはないんじゃないのかなと思えたのは、影響として大きかったです。

__実際に上勝町がゼロウェイスト宣言やリサイクル率80%を実現している上勝町に移住して心境の変化などはありましたか?

最近感じるのは、自分はまだまだ消費者でしかないなということです。今は、ものを買って使うことしかできていないけど、何か自分自身の暮らしの中で作ることが増えたらいいなとはすごく感じています。移住した友人たちとシェアハウスをしているのですが、地方にはやはり古民家がすごく多くて、上勝も多いのですが、なかなか住める環境はないんです。自分達でまず暮らしを作るっていう体験ってなかなかできないことだと思います。上勝だと大工さんもいるし、農業やっている方もいるし、自分の暮らしを自分で作っている自給自足に近いような暮らしに触れると、自分もそういう感覚を、そっちの視点を持てたらいいなってすごく思うようになりました。

Q6. それぞれの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

ゼロ・ウェイストに興味を持ったのは、服の大量生産・大量消費に違和感を感じたことがきっかけです。また、センターや上勝ビールのプロジェクトに携わっていた建築家を通じて上勝町の存在を知ったことで、上勝町に行こうと思いました。

Q7. 始めた時はどんな気分でしたか?

ニュートラルでいたいという気持ちが強かったです。

__ニュートラルというのはどのような視点からなのでしょうか?

ゼロ・ウェイストセンターの特徴としてユニークなのが、町の方が利用している、ゴミを回収して分別、資源回収する空間と、町外の方が泊まるホテル、交流ホールとオフィススペース、くるくるショップという街のリリースショップが複合してできている空間だということです。町内の人も、町外の人も利用するという面で、上勝の住民の声を聞くことも大事だけど、街の外の視点に立って、地域がどうあったら良いのかとか、どういうふうに人が集る場所を作っていったら良いのかなど、街の外の人に対してもきてもらえるような場所にしていかなければならないというところから、ニュートラル、中立的な立場に立てたらいいなと、始めた時も、今も思っています。

しかし、なかなか難しい部分もあるなと感じています。公共政策とかにおいても、さまざまな地域があって、他拠点生活や2拠点生活が当たり前になり始めている中で、私もそういう暮らしのあり方を今後できたらいいなと思っているのですが、やはり地域の人は、同じ風景を見てる人を信じてくれる。でも一方で、そこにだけいたくない自分もいるんです。そのバランスは、まだ学んでいる途中で、それをどう上手く自分なりに、器用にできるかなと考えています。

Q8. 町外から来る視察者に対して発信などの取り組みをしていらっしゃるということですが、実際に、町外からの人々だけでなく、地域の人々と関わる機会も多いのでしょうか?

そうですね。最初にも言った通り、ゼロ・ウェイストセンターは、町役場と私が今勤めている民間の企業とで共同運営しています。町の方が関わるゴミステーションは、役場が直営をしているので、ゴミ捨てのサポートを実際にやっているわけではないのですが、リユースショップに地域の方がきてくれて、そこで交流が生まれることはもちろんあります。また、私自身も、まずは地域の人がどんなことを感じながら暮らしているのかということを知りたいと思っているので、地域の秋祭りなどのイベントに参加させてもらったりしています。上勝町は棚田が各エリアにあるのですが、過疎化が進んでいく中で、棚田の維持が難しいという課題があります。スタッフも、そのような状況下で一つ田んぼを借りてお米を育てて、地域の人と交流したりなど、まずは一緒に何ができるのかというのを考えています。まだ私も来たばかりでわからないことも多いですが、まずは町の人の暮らしに触れてみるということを大切にしています。

__株式会社はどんな形態なのですか?

ゼロ・ウェイストセンターのプロジェクトを立ち上げたメンバーが、上勝町のゼロ・ウェイストセンターを運営する会社として作ったものです。主に、ホテルの運営が大きな事業になっていて、それ以外にも講演や視察の対応もしています。

今後は、発信するだけではなくて、ここでプロジェクトを作っていくということを、町の人と町の外からくる企業と一緒にやっていきたいという思いがあります。地域に必要だと思われていることを可視化し、町外にあるアイディアとどのように上手く組み合わせていけるかというのをこれから考えていきたいと思っています。

__ホテルは年間何人くらい宿泊するのでしょうか?

今オープンして3年経ち、コロナ禍でのオープンでしたが、1年目は1200人くらい、2年目は1500人が宿泊してくだいました。「目指せ町の人口以上」ということで、オーバーツーリズムにならない程度に、色んな方にきてもらうきっかけを提供したいと思っています。小さい宿で4部屋しかないけれど、目的を持ってきてくれる方がいて、これは町の人がコツコツ積み重ねてきた取り組みがあってこそだなと思っています。

このセンターのホテル以外にも、町内に民宿や温泉宿があるので、先ほどの人数よりもっと来てくださっていると思います。学生さん、企業さん(メーカー・デベロッパーなど)、自治体関係の方、建築家の方など、沢山のバックグラウンドの方と出会えて面白いです。「日本建築学会賞」という、日本でもっとも権威ある賞を受賞したこともあり、デザインに興味がある方も多く来ています。

繁忙期は観光客も来ていただいたり、ゼミ合宿で来ていただいたり、最近は海外からの問い合わせもあります。

Q9. どんな時にやりがいを感じますか?

ホテルの運営や発信を通じて、再会や出会いが育まれるときや、上勝での滞在をきっかけにライフスタイルに変化が生まれていることをお客さんから教えてもらったときに感じます。

Q10. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいこと。また、ご自身が活動する分野についてのICU生におすすめの本や映画がありましたら、教えてください。

ゼロ・ウェイストは人と人、地域、自然がつながる手段であるということを知っていただきたいです。

“The True Cost”は高校生のときに見て衝撃を受けたドキュメンタリー映画です。

__実際にそのような人と人、地域、自然のつながりを実感したのはどのような時でしょうか?

ゼロ・ウェイストという言葉をそのまま見ると、ごみの発生抑制ということになると思うのですが、実際に上勝町に来て感じるのは、「消えない関係性」に自分たちがどう気付けるのかということだと思っています。ゴミがなんで生まれてしまうのかを考えた時に、自分にとって不要であったり、汚れてしまったり、壊れてしまったり、色んな要因がありますが、それを簡単にゴミにしてしまう現状があります。環境と向き合うことで、普段使っているものに対する自分との関係性に思いを馳せることで、自分の暮らしの中で、身の回りで使用するものとの向き合い方も変わってくると思います。

上勝での暮らしを省みると、野菜もゼロ・ウェイストセンターから歩いて5分の産直市場で買うことが多いです。地域の人が育てた野菜が販売されていて、生産者さんの名前が書いてあるので、どこで誰が作っているのかがわかります。ゴミステーションでゴミを手放す時も、そのごみが何になって、いくら処理コストがかかるのか見えるようになっています。地域の人との関係性の中で、ゴミは分別されています。

神奈川に住んでいた時、私の地域でも顔の見える関係性で暮らすことも多かったですが、東京にいく時は知らない人に囲まれて過ごすことが多いです。私たちの暮らしは色々な関係性でできている、そうしたことを尊重することで、長く続いていくものもあるんじゃないかなと考えています。

また、ゼロ・ウェイストはゴールではないという点も重要だと思っています。前にゼロウェイストアカデミーに努めていた元事務局長に言われた言葉で、すごく印象に残っている言葉が、「ゼロ・ウェイストはゴールではなく手段なんです」ということで、それがゴールになるとすごく苦しく、正義を振りかざすことになりかねないので、自分たちの暮らしをよくするために、一つの軸として取り入れていくことが大切なんじゃないかなと思います。

__私も「ゼロ・ウェイスト」だけ聞いたら、ゴミをゼロにすることが目標なのだと捉えがちですが、手段だと思うと、ポジティブになれる気がしました。

そうですね、お客さんの中でも、滞在中にゴミを出してはいけないんじゃないのかと考えている方も多く、もちろん大切なことですが、それだけでは苦しくなってしまうと思っていて、それよりも自分が今着ている服は誰が作ったのかとか、そういう見える関係性を取り入れていった方が、結果的に関係性は続いていくのではないでしょうか。

Q11. 東京など、他の地域に応用できる可能性はあるのでしょうか?

あると思います。実際にゼロウェイスト宣言をしている自治体は、国内で4箇所あります。また、宣言せずに同様の取り組みをしているところもありますし、世界では100以上の宣言している自治体があります。ニューヨークやサンフランシスコも宣言して取り組んでいて、考え方そのものはどこに行っても取り入れられるはずです。作って、使って、捨てるという、使い捨ての短いサイクルで生きるのではなく、どうすればロングライフに変えていけるかという考え方そのものは、地域に取り入れた方が、地域の中の循環に繋がっていくのではないかなと思います。

例えば、サンフランシスコでは、分別自体は3種類あり、そのうちの1種類はコンポストとなっていて、堆肥センターを作って、循環させる仕組みがあるみたいです。

Q12. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

「ごみをなぜ捨てるのか?」「なぜ上勝がゼロ・ウェイストをつづけるのか?」を問い続けてもらうことです。

ICUのクリティカルシンキングに繋がるのかなと思うのですが、当たり前に捨てられるものとしてのゴミではなく、「なぜ捨てられているのか?なぜゴミが生まれるのか?」を考えると、その背景にある社会課題が見えてきます。私の場合は服だったのですが、身近なものをよく観察すると、見えていなかった世界が見えてくると思っています。色んなものへの解像度が高まっていくと、みんな一人一人ができるアクションも生まれてくるのかなと思います。

ゼロ・ウェイストセンターは、答えは持っていませんが、上勝でやっていることをみんなで共有して、そこからそれぞれで考えてもらうという滞在体験だと思っていて、なぜって思うところから、一つ一つ見えていなかったベールが剥がされていくイメージです。

それぞれの町でできる取り組みは変わってくるけど、なんで上勝がこういう取り組みをしているのかというところから、自分の町ではどうできるのかという自分ごとに向き合うきっかけになったら面白いんじゃないかなと考えています。

Q13. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

センターの運営者としては、上勝町の課題をたのしく発信し、コラボレーションを育みながら解決策を見つけるお手伝いをしたいと考えています。

個人としては、古民家にシェアハウスを作り、交流拠点に再生したいです。ゴミを減らし地域と繋がりながら他者と暮らしをつくる場を育みたいです。

__課題というネガティブなことを楽しく発信するのは難しく思えるのですが、その際に心がけていることはありますか?

私もジレンマはありますが、それをそのまま伝えています。「今の私はこう思います」と素直になること、あとは地域の人へのリスペクトを持つこととか。私も学んでいるところです。


[上勝町ゼロ・ウェイストセンターのウェブサイト、SNSアカウント]

ウェブサイト・関連リンク:https://why-kamikatsu.jp/ 

Instagramアカウント:@why.kamikatsu

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