留学生と地域をつなぐプラットフォームをーGlocalみたかさんにインタビュー

インタビュー第34弾では、Glocalみたかで活動するID15の松本奈々子さん、ID25のIvanka Tomchyshenaさん、ID93の角間裕さんにお話を伺いました!

留学生と地域をつなぐ様々な活動を行っているGlocalみたかさんの活動内容や、お三方それぞれの熱い思いをたくさん語って頂きました。

ぜひご覧ください!


<↓お三方のプロフィールはこちらになります↓>

名前:松本奈々子

ID:15

メジャー:美術・考古学

所属団体:Glocalみたか

最近はチーム・チープロというパフォーマンスユニットのメンバーとして活動しています。

名前:Ivanka Tomchyshena 

ID:25

メジャー:言語学、メディア・コミュニケーション・カルチャー

所属団体:Glocalみたか

名前:角間 裕(かくま ゆたか)

ID:93

メジャー:NS(物理)

所属団体:Glocalみたか

活動分野:地域での留学生等とのボランティア活動


Q1.  ICONfrontは主にICU生に向けて発信しておりますので、読んでくださる方の参考に、ぜひメジャー選択の理由をお聞きしたいです。

ー松本さんは美術・考古学メジャーということで、あまり詳しくないのですが、「美術メジャー」、「考古学マイナー」ということですか?

松本さん:いや、確か美術・考古学メジャーというのがありました。私は学芸員の勉強をしたくて授業をとっていたので、そのメジャーがよさそうだなと思って選びました。

あとは歴史学に興味があって、特に日本の近代の美術史、工芸史が好きだったので選びました。

ーそうだったんですね。パフォーマンスをされているからアートの分野に興味を持たれていたのかなと思ったのですが、それよりかは学芸員の勉強をしようと思っていらっしゃったんですね。

松本さん:そうですね。パーフォーマンスの勉強をしていたというわけではなかったですね。

ーなるほど、ありがとうございます!では続いてIvankaさんは言語学とMCCということですが、どういった興味からそれを選ばれたんですか?

Ivankaさん:はい。日本に来てICUで何を勉強したいかなと考えたときに、出身のウクライナでの専攻が日本語と日本文学だったので、言語に関係があるものを選びたいと思い、言語学にしました。

また、ジャーナリズムも少し勉強していたので、この二つをミックスさせて学びたいなと思いました。

ーそうだったんですね。どうして日本を選んだんですか?

Ivankaさん:最初はアニメがきっかけでした。日本のアニメは面白いだけではなくて、もっと深いテーマがあるところがすごくいいなと思っていて、あとから日本の文学や音楽にも興味をもち始めて、日本に行きたいとずっと思っていました。ウクライナ戦争が始まった時、ICUはウクライナの学生を対象とした特別なプログラムがあったので、いい機会だと思い、日本に行こうと決めました。

Q2. Glocalみたかさんはどのような活動をされていますか?(複数ある場合もぜひ色々紹介していただきたいです)

角間さん2014年6月にGlocalみたかが設立されました。最初は絵本のお話し会などからはじめ、その後色々なプログラムに広がっていきました。

現在、主に以下のようなプログラムで留学生と地域をつなぐさまざまな活動をお手伝いしています。

ICU留学生のおはなし会(毎月1回)

毎月1回、三鷹市立絵本の家で留学生達が地域の子ども達に絵本を読んでいます。

Glocal Farm(毎週1回)

キャンパスで畑作業等を楽しむほか、三鷹市の体験農園事業のサポート、OBの有機農園に援農旅行等も行っています。

地球の踊り方♪(各学期1回程度)

子ども向けのダンスワークショップです。ICUのほか、調布市、港区などの公共施設でも開催しています。

ホームビジット(各学期1回)

留学生と地域のご家庭をマッチングし、ホストファミリーを訪問します。

多文化多世代による地方創生:真鶴プロジェクト(毎月1回)

神奈川県真鶴町を訪問し、現地の子ども達と地域活性化などに取り組んでいます。

Fun Fun Smile(各学期1回)

 近隣の児童養護施設「朝陽学園」のお子さんをICUにお呼びして留学生達と外遊びなどを楽しんでいます。

ーいろいろな活動を同時進行で行っているんですね!

松本さん:私はGlocalみたかの活動の「ICU留学生のおはなし会」に2015年ごろから関わりはじめ、2018年頃には留学生と絵本を作りました。その後、コロナ禍をきっかけに、留学生とダンスのワークショップを野外で行い始めました。2021年と2022年はその延長線で、子どもへのワークショップを留学生と企画しました。そのほか留学生の地域での活動のサポートもします。

ー松本さんはチーム・チープロというパフォーマンス活動もされていますが、具体的にはどういったことをされているんですか?

松本さん:ダンスとレクチャーのようなものを混ぜながら、「この動きはこういう感じなんですよ」と具体的なことを説明しちゃったり、身体がもつ社会的・歴史的な文脈をいろいろ引き出したりしながら踊りが生まれる場所を作っていくということをやっています。チーム・チープロは主に劇場で上演する作品を制作しているのですが、Glocalみたかでは、みんなで踊るような場所作りを目指していて、子供たちに向けて留学生と一緒にワークショップを開催しています。ダンスと言っても、身体を解放して、いろいろな可能性を探るという部分が、チーム・チープロとGlocalみたかの活動で重なっている部分だと感じています。

角間さん:松本さんはコンテンポラリーダンスで世界でも活躍されている方で、日本のコンテンポラリーダンサーの中でも様々な面白い取り組みやプロジェクトをされています。アートの最先端で活動されているすごい方なので、Glocalみたかの活動に参加して頂いてとてもありがたいです。

ーIvankaさんは、Glocalみたかの活動にいつから参加し始めて、どんな活動をされているんですか?

Ivankaさん:Glocalみたかには、2022年の10月頃から参加し始めたと思います。絵本のお話会では、留学生が子供たちに様々な言語で読み聞かせを行っていて、私はウクライナ出身なのでウクライナの言葉で絵本の読み聞かせをしています。あとは、アウトドアゲームをしたり、留学生の母国に関する質問に答えたりしています。子供たちは色々な質問をしてくれて、例えば「ウクライナではどのような祝日がありますか」とか「有名な食べ物はなんですか」みたいなやりとりはとても楽しいです。

Glocal Farmでは、農業を通して、様々なバックグラウンドをもつ人々の文化的な繋がりを養っていく活動をしています。

また、月一で二日間ほど小さな町を訪れて、絵本のお話会や、子供たちとのアウトドアゲーム、そして文化交流を通して地元の人々やボランティアの人との繋がりを作ることも行っています。

Q3. それぞれの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

松本さん:一番最初は絵本の家でGlocalみたかのお話し会を見たのがきっかけです。それがわたしのお話し会の既成概念をぶっ壊すような、身体をめいいっぱい使いながら、多言語でおこなう、かなりエキセントリックなお話し会で。心を奪われて角間さんに連絡させていただきました。

その頃、たしか私はスウェーデンの留学から帰ってきたころで、ICUの近所で行われている文化活動に関心をもっていました。そのなかで福祉と教育と観光がかさなるコミュニティの拠点となっている三鷹市星と森と絵本の家に西尾隆先生の授業で訪問し、とても興味をもったので、連絡して臨時職員として働き始めたところでした。

ダンスのワークショップは2020年ごろから始めました。その頃はわたしも学生だったのですが、コロナ禍で授業がオンラインだったので、「人に会いたいな」、生の人の身体を欲しがっていました。そのとき、ふと留学生のことを想像してみると、きっと同じ気持ちだろうなと思い、一緒に活動をしていた「BeiC」(劇場外での都市空間・生活空間におけるダンスパフォーマンスの可能性を探るダンスプロジェクト)のメンバーたちに声をかけ、留学生との野外ダンスワークショップを始めました。

実際にワークショップをやってみると、とても心地よくて、一度のワークショップでお互いを親しく知ることができたような感覚になりました。この感覚を子供たちとも共有できたらということで、子どもたちとのワークショップもはじめました。

ーなるほど。度々お話に上がっていますが、絵本の「読み聞かせ」ではなく絵本の「お話し会」という表現がとても興味深いなと聞いていて思っていたのですが、どういった意味が込められているんですか?

角間さん:特に深い意味はないですね(笑)。ただ、もともとうちの子供が小さいころに絵本が好きで、「親父の読み聞かせ」というお父さんの読み聞かせをやっていたんですね。そこで普通の読み聞かせとは違うことをやっていたら子供が喜んでくれたので、一般的な読み聞かせよりも、「お話し会」で一緒に楽しめる方が良いのかなと思っています。

ー「普通の読み聞かせとは違う」というのはどういったことをされているんですか?

 角間さん:絵本の内容だったり、毎回その時にいるメンバーで結構スタイルが異なりますが、松本さんとかがいろいろコーディネートしてくれていて、留学生にどう参加してもらうのかが一番良いのかを考えてもらっています。絵本の読み聞かせだけではなく、ゲームをやるときとかもありますよ。松本さんがアートの視点を持ち込んでくれて、「読む」っていう行為から自由になったお話会になっていると思います。

ーそうなんですね!では次にIvankaさんと角間さんが活動を始めたきっかけを教えてください。

Ivankaさん:はい。きっかけは、サービスラーニングの一環で活動に参加したことでした。Glocalみたかの活動は、ICU周辺で行われているものだったし、子供たちとも触れ合えるので、色々なことをしたいと思っていた私にぴったりだなと思いました。

角間さん:私は2010年から2年間、仕事でドミニカ共和国に赴任し、現地で様々な国の人と働く機会がありました。とても楽しい経験で、日本に帰国後も地域でも色々なバックグラウンドの人たちと働き、楽しみたいと思っていました。でもいざ、日本に帰ってきたら周りには日本人しかいなかったので、まずは留学生と一緒に働こう、ボランティアをしようと思うようになりました。そんな時にICUの西尾先生と江田先生とお知り合いになり、一緒に始めたのが「Glocalみたか」です。その後、メンバーが増え、それぞれ各プログラムを始めることとなりました。国際交流というより国際「協働」を楽しみながら、結果的に地域で世界の多様性を感じられる機会等を提供しています。

ー角間さんの中で、国際交流と国際協働はどのような違いがあるのですか

角間さん: 一緒に遊園地に行ったり、飲み会したり、映画をみたりというのも遊びではあるのですが、地元でボランティア活動をするというのも高度な遊びだと思います。交流の側面もあるのですが、一緒に働き、遊ぶという意味での「協働」を大事にしています。留学生のために何かを「やってあげる」というよりは、一緒に「遊び」、そこにどことなく社会貢献が融合してきたような活動です。

Q4.  始めた時はどんな気分でしたか?

松本さん:私はスウェーデンの留学からかえってきたばかりでした。留学中に感じた逆カルチャーショックみたいなものをどうするか、考えていたように思います。とくによく言われた「日本人」というイメージにためらいを持っていました。

大学では移民の友人も多くできたのですが、右派の政党が出てきて移民を排除するような動きがあって…という話をしたりして、そのことも気になっていました。

日本でよく見る「スウェーデン」のイメージって、ムーミンとかイケアとかコーヒーとかのあたたかいイメージが多いと思うんですけど、その中で生きてる人たち、特にそのスウェーデン語の授業で出会った人々にかなり刺激を受けました。授業自体も面白くて、移民としてスウェーデン語を習っているひと、スウェーデン文学に関心をもっているひとなどスウェーデン語の授業を受講する動機は人それぞれだったのですが、授業が終わった後に日常生活の相談をお互いにしあうような仲間感が生まれていって、すごく楽しかったんです。スウェーデン語という一つの言語を勉強する授業なのに、授業自体が色々な文化とか言語を話す人たちを迎え入れるプラットフォームのような機能をもっているようでした。
そんな場所があったらいいなと思いながら、自分はではどのようにアプローチできるかなとICUの周りをふらふらしていたときにGlocalみたかに出会って今もご一緒しています。

ー留学中に感じた「日本人」というイメージはどんな時に感じましたか?

松本さん:留学中によくあることかなとは思うんですけど、「日本人」というイメージをステレオティピカルな形で語ることが安易になされているきがしました。ICUの周辺だけでもいろいろな人がいて、そんな簡単に一言で日本人とは言えないくらい、みんな色々なことを考えているはずなのに、留学中はそれがフラットになっていっているように思えました。留学中に日本のカルチャーショックを受けるみたいな(笑)。そんなことを経験して、自分は今ICUの中でのんびり過ごしているけど、外に一歩出たらこういうカルチャーショックを受けるのかもしれないなとか、ICUの外はどうなっているんだろうかとか、自分はどんなことを感じるんだろうなとか、当時は考えていました。

角間さん:私も海外赴任から日本に帰国して、周りに日本人だけだったのが逆カルチャーショックでした。ただ、Glocalみたかの活動を通して、逆カルチャーショックが和らいだ気がします。日本は良くも悪くも鎖国している国だと思っていて、それは自分に対しても人に対してもそうで、それぞれの人間のポテンシャルをあまり引き出さないし、あまり変化を好みません。チャレンジをしないというのは安定していて良い面もあると思うんですけど、外国から帰ってくるとそれはちょっと違和感があって。そんな時に留学生と一緒に活動していくと、彼らのチャレンジから元気をもらえます。日本の社会ではなかなか体験できないことを活動の中で感じている気がします。

松本さん:そうですよね。みんなそれぞれ関心があることとかを話していくと、最初はご飯のこととか言葉のこととかの文化交流の枠で始まるんですけど、だんだん個人としてそれぞれが何を感じ、何を面白いと思い、どういうことに問題意識を持っているかに触れ合えることができるようになっていきます。

自分が関心を持っていなかったような活動に、留学生のお手伝いをすることで足を踏み入れることになったり、そういう刺激を受けていると思います。

留学生と地域をつなぐことがGlocalみたかの活動の大切な部分ではあるので、そういう意味で文化交流という大きな枠と捉えるよりかは、地元とか一人一人の関係性で成り立っていると思います。「私はこのメッセージを伝えたいからGlocalみたかの活動をしています!」というよりかは、新しい刺激、新しい考え方をみんなで作っていったり考えていったり、それをふわっと持ち上げて共有する場だと思って参加しています。

ーIvankaさんはどうですか?

 Ivankaさん:私は活動するのが楽しみだったけれど、最初は少し不安でした。 でも活動を始めたら、とても楽しいし、うれしかったです。

ーどういった場面でそれを感じましたか?

Ivankaさん:私は日本語があまり上手に話せないので、どうやって子供たちと話せばいいのか不安でした。子供たちはまだ3歳とか5歳とかだったので、どうやって自分の伝えたいことを言ったり、面白く絵本を読んだりすれば良いのかなと最初は緊張しましたが、たくさんの人のおかげで乗り越えることができました。例えば、私が何か言いたいときは、誰かが簡単な日本語に訳してくれたし、子供たちが言っていることが分からなかったときも、誰かがサポートしてくれて、安心しました。休憩時間中に子供たちが国や文化について質問してくれたり、一緒に遊ぼうと言ってくれたりして、自分たちが子供たちを笑顔にできたということがとても嬉しかったです。

Q5. どんな時にやりがいを感じますか?

松本さん:文化交流の枠にとどまらず、留学生ひとりひとりとして出会えた時、そのような場をみんなで作ることができた時にやりがいを感じます。

Ivankaさん:私は真鶴の小学六年生が、ICUの学生や関係者の前で、真鶴プロジェクトについてプレゼンした時と、彼らの国際ボランティアとのコミュニケーションの取り方の変化を見た時にやりがいを感じました。

ーコミュニケーションの取り方には具体的にどういった変化がありましたか?

Ivankaさん:私たちが真鶴を最初に訪れたときは、子供たちの中にまだ気まずさがあったみたいで、外国人とどう話せばいいのか分からないように見えました。逆に私たちも子供たちとどう接したらいいのか戸惑っていて、最初はちゃんとしたコミュニケーションやコネクションを構築できていませんでした。ただ、真鶴を訪れる回数が増えていくごとに、子供たちがどんどん楽しそうに過ごしていくのを感じたし、無理にトピックを探して話そうとしなくても、自然な状態でコミュニケーションがとれて、徐々に子供たちと良き友達関係になることができました。学校のことや家族のことなどをたくさん話していくうちに、子供たちの中にあった気まずさがなくなってきて、発言することへの抵抗が薄れていくのが分かりました。

真鶴プロジェクトの最後に、活動に関するプレゼンをする場があったのですが、子供たちは自分たちが経験したことを自身を持って発表していて、初日との大きな変化を感じて、とても感動したし、頑張ってきた子供たちを誇りに思います。

ーなるほど。それはとても大きな変化ですね!今までIvankaさんと子供たちが頑張ってきたことが実を結んだ瞬間だったんですね。角間さんはどうですか?

角間さん:私は多世代、多文化のメンバーだからこそのクリエイティブな場づくりや活動ができた時にやりがいを感じていますね。

Q6. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいこと。また、ご自身が活動する分野についてのICU生におすすめの本や映画がありましたら、教えてください。

松本さん:わたしはクラシックバレエを昔やっていたので正しく踊らなきゃ、そうじゃないと恥ずかしいみたいな意識をもっていたころも長くあるのですが、Glocalみたかの活動を通じて「どういうふうにもなれる」遊びの可能性を知れたのはとても大きいです。それは、お話し会もそうだし、ダンスワークショップもそうです。特にコロナのときは気づかないうちに内面化している身体への規制がかなり強かったと思うんです。皆で飛び跳ね、転がり、大声をだしているうちに、そういった規範をものともしない遊ぶ身体の、踊りみたいな次元がありそうだなと思えたこと。そしてそれを信頼し合えるひとたちと作れるのかもと思えたのは、救いでした。

おすすめの映画は「フランシス・ハ」です。

Ivankaさん:活動を通して気づいたことは、周りの人と会話をするためにはもちろん言語を知っていなければいませんが、言語はあくまでも手助けのツールであり、必須ではないということです。周りには必ず、あなたに伝わるように助けてくれる人がいます。わからないことは聞けばいい。そして、最も重要なことは、自分自身が楽しむと言うことです。面白おかしくなることを自分が恐れないでいると、子供たちの気まずさもなくなります。

角間さん:留学生は「お客様」ではなく地域の「仲間」だということです。国際交流ではなく、国際「協働」を通じて一緒に地域貢献をする場や時間がとても大事だと思います。

活動する分野と直接関わりはありませんが、村上龍「69」がおすすめです。

Q7. 新型コロナのパンデミックの影響で、留学生が減ってしまったり、活動がしづらい状況になっていたのではないかと思います。実際にGlocalみたかのみなさんは、コロナ前後の変化をどのように感じていますか

Ivankaさん: コロナ前にどのようなボランティア活動があったのかよくわからないけれど、コロナを経て人のこと恋しく感じることが増え、ボランティア活動をしたい人、進んでする人は増えているのではないかと思います。

 角間さん:コロナ前とコロナを経てからは大きな変化があると感じています。そもそも私が海外から帰国した時に、大人の暮らしに「遊び心」が少ないな、大人の「遊び」を留学生と一緒に楽しみながらやりたいなという思いで活動を始めたのですが、コロナを経てより大人の遊び心が少なくなったと感じます。真面目な話とか、会社での真面目な人間関係はあるのですが、お金を使わない大人ができる「遊び」がコロナを経てどんどん減っていると思いました。

Glocaみたか はコロナ禍でも極力活動を続けていました。例えば、留学生がオンラインで海外に「遠足」で連れて行ってくれる活動や、できるだけ屋外で絵本のお話し会などは継続していました。

この時期にちょうど松本さんが企画を立ててくれたのが、「地球の踊り方」です。

言葉を使わずに、互いに距離を取りながらでもアートを通して人の心をつなぐ、こういう遊び方があるという気付き、コロナが持ってきてくれた新しい可能性を感じてきています。

松本さん:コロナで本当に閉じこもっていた時期は、角間さんのお声がけで、オンラインで元々日本にきていた留学生がそれぞれの地域のコロナ体制はどうかをお互いに共有して交流していました。私自身、1人でずっと過ごしていたので、すごく救われたのを覚えています。その後、コロナによる制限がちょっとずつ緩和されてきて、留学生や私を含めて、フィジカルコンタクトが野外でなら取れるのではないかと始めたのがダンスワークショップでした。コロナが明け始めた頃は、先ほどIvankaさんが行っていたよに、「早く集まって遊びたい!」という空気の変化があったと私も感じています。

Q8. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

Ivankaさん:異なる文化の人々と関わり、心を広げていくこと。面白おかしくなることを恐れず、自分自身が楽しむこと。

角間さん:属性の違う人(性別、年齢、国籍)と一緒に活動することがイノベーションを生み、自分も楽しく、また社会貢献にもつながると思います。

とはいえ、全然特に伝えたいことってなくて、私にとってGlocalみたかという場は飛行場みたいなものなんです。松本さんとかIvankaさんを含めた、メンバーそれぞれが航空会社で、それぞれが参加した子どもたちとか私を全然見たことがない新しいフロンティアに連れて行ってくれるんです。Glocalみたかはそういう楽しい体験ができるプラットフォームであって、世界に伝えたいというよりかは楽しいから続けている感じです。

Q9. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

松本さん:定期的に踊りを楽しむ場をつくってみたいです。

Ivankaさん:UNICEFやWWFなどの国際的なボランティア団体に挑戦して活動してみたいと思っています。もちろん、異なる人々とコミュニケーションを取り続けていきたいですし、自分らしくあることを恐れないで居たいです。

角間さん:留学生と子ども達の「協働」にも活動を広げていきたい。また個人的には畑で薬草を研究したい。そして、日本の地方の魅力を活かした地方創生などにもより力を入れていきたいです!


<GlocalみたかさんのSNS>

インスタグラム:Glocal Mitaka(@glocal.mitaka) | Instagramプロフィール

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