おしゃべりから居場所を創りだすーチルいジェンダートークにインタビュー

インタビュー第36弾では、ICUのジェンダー・セクシュアリティ研究の学生たちを中心に構成される、ジェンダーと私たちのダイアログ(通称ジェダイ)さんにお話をお伺いしました!

誰もが安心して話すことができるセーフティースペースを作ることを目的に、Podcastを中心として活動されているジェダイの皆さん。楽しいおしゃべりにのせる強い想いは、インタビューを通してもひしひしと伝わってきました!

ぜひお読みください!


【ジェンダーと私たちのダイアログ】

ICUのジェンダー・セクシュアリティ研究の学生たちを中心に構成された、総勢10名ほどのサークル団体。

今回インタビューに応じてくださったのは、メンバーのりんごさんとおこめさんです。


Q1. ジェンダーと私たちのダイアログ(通称ジェダイ)の皆さんはどのような活動をされていますか?

私たちはICUのジェンダー・セクシュアリティ研究の学生たちを中心に、性や自分たちの身体、誰もが自分らしく生きられる社会について、楽しく、チルく、分かりやすく話していく、「チルいジェンダートーク」というポッドキャストを運営しています!

元々、ジェダイの活動内容の一つとして「チルいジェンダートーク」を始めようとしましたが、他の活動に手を広げすぎても人数的に厳しそうで、現在はポッドキャストをメインで活動しています。他には、メンバーがX(旧Twitter)やNoteを通して発信しています。

ジェダイは緩めのコミュニティというスタンスで、メンバーと共にデモに参加することもあります。

Q2. 具体的にどのような活動なのですか?

毎週金曜の夜0時を基本に、30〜50分程度のポッドキャストエピソードを配信しています。Spotify、 Apple Podcast、Amazon Music 、Youtube、さらに私たちのホームページ等から聞くことができるので、ぜひ「チルいジェンダートーク」などと検索して、聴いてみていただけると嬉しいです!私たちのインスタやX(旧Twitter)のアカウントもあるので、そちらもフォローしていただけるとハッピーになります♡

__各回で話すテーマはどのように決めていますか?

基本的に配信するメンバーを決めてから、そのメンバー同士でテーマを決めます。録音時のメンバーの近況や関心がトークテーマになることが多いですが、ニュースや特定のトピックについて話すこともあります。

Q3. いつからその活動を始められたのですか?

2022年の10月30日にエピソード#1をリリースして、それから今まで1年以上の間で50エピソードほどを配信しています。

Q4. それぞれの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

ある人権関連のイベントのお誘いが大学の授業であり、そこに偶然参加した数人の学生が全員ジェンダー・セクシュアリティに興味があって、イベント後に行ったご飯でとても話が弾みました。そこで、「こんな楽しいお喋りを、ジェンダーに馴染みがない人にも届けたい!」「すべての人にとって安心できるコンテンツを作りたい!」というアイデアをりんごが閃き、そこからみんなで話し合いを重ね、今の形のチルジェンダーが始まりました。

__活動目的としては、ジェンダー・セクシュアリティに関して馴染みのない方に身近に感じてほしいということか、実際のマイノリティの方々が自由に話せたり聞いたりできる場を設けることですか?

両方ともとても大事だと思います。

ポッドキャストを収録している時は、日常的な思いを声で届けることで、マイノリティの思いを可視化しているという意識があります。それと同時に、お便りを通して、当事者の方はもちろん、そうでない人の声も取り入れようとしています。

しかし活動当初から、ジェンダー・セクシュアリティに馴染みのない方に啓蒙・説明することは主軸ではありませんでした。チルいジェンダートークは0→1の学びをするための媒体ではなく、当事者が苦しんでいることを和らげたり誰かのセーフスペースを提供したりすることを目的としています。

__ポッドジャストという媒体を選んだ理由はありますか?

イベント後に集まってお喋りをしたときに、とても楽しかったんです。その延長線上として、誰もが安心してお喋りをする場所を作りたいと思い、りんごを主体にポッドキャストという媒体を選びました。

他の理由としては、ルッキズム(人の価値を外見だけで測る考えや行動)に囚われずに発信したり、メンバーが比較的安全に活動できたり、音声ならアクセスできる人も少なからず増えたりするかもしれないという思いがありました。

Q5. 始めた時はどんな気分でしたか?

私たちはプライベートでも仲の良い友達なので、普段のお喋りをそのまま収録している感覚でした。もちろん伝わり方などには気をつけるんですが、それも普段からある程度やっていることなので、あまり特別な感じはしなかったです。

__トークの際にどのような部分に留意していますか?

自分達の言葉になるべく責任を持つために、自分達が差別する立場になってしまうかもしれないということを念頭に置いています。ポッドキャストを収録しているときに、自分の発言で不安に感じることがあればすぐにメンバーと話し、一つ一つ伝え方を考えながら活動しています。

__リスナーを集客するのは難しいと思いますが、オーディエンスはどう増やしていきましたか?

インスタとX(旧Twitter)で広報したり、YouTubeのショートでポッドキャストの切り抜きを配信したり、CGS(ICUのジェンダー研究センター)のメールリストで宣伝したりしています。

おかげさまで最近は、各回の再生数が100~120回に安定してきました!また、ジェンダー・セクシュアリティのテーマに興味ある方が検索しそうな単語をハッシュタグでたくさんつけています。お便りやメッセージを見ると、ICU生に限らず、全国的に聞いてくださっているみたいで、とても嬉しいです!

Q6. どんな時にやりがいを感じますか?

リスナーさんからとても温かいお便りをたくさんいただいていて、その一つ一つが私たちにとって大切なものとなっています。チルジェンダーというセーフスペースが誰かの好奇心や安心に貢献できたと感じた時、すごく嬉しく思います。

__お便りはどのようにして届いているのですか?

ホームページの下の方にgoogleフォームを設置してて、主にはそこですね。たまにインスタのDMやTwitterでもいただきます。

Q7. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいこと。また、ご自身が活動する分野についてのICU生におすすめの本や映画がありましたら、教えてください。

思った以上に、ジェンダーやセクシュアリティについて関心をもっていたり、助けを必要としていたり、仲間を欲している人たちが同世代にも上の世代にもたくさんいるということ。ICUのみなさんにも、大学や社会そのものが多様な性のあり方やアイデンティティを内包する学生たちが生きる場であることを知り、必要ならば積極的に学び、対話し、誰もが当たり前に、快適に生活できる場であれるようぜひ力を尽くしてみてほしいです。無関心でも生きていられるのは特権です。どうか、自分の特権性を見つめ、適切にその力を使ってほしいと思います。また当事者として悩んだり孤独を感じているICU生のみなさんには、私たちの活動はもちろん、CGSやジェンダー・セクシュアリティ研究メジャーの仲間など、頼れる存在がそばにいることを知ってもらい、たくさん活用してほしいです。

__ICU内で活動する他団体さんとコラボされたご経験はありますか?

コラボというとちょっとだけゲストお呼びしたことがあって、あの、オク+パスという学内のトイレに生理用品を置くプロジェクトをやっている団体の代表者の方がゲストに来ていただいたことがあります。

コラボする相手の人のことよく知ってて、信頼できるっていう確信がないとなかなかコラボにたどり着けてない状態ですかね。一定数私たちのPodcastを聞いてくださってる方がいるので、不安定な状態で、ドキドキしながら発信したくないというか。やっぱり聞いてる人にもちゃんと安心してほしいので、そこはすごく慎重にやってますね。

Q8. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

“Personal is Political”という、フェミニズムの核となる考え方があります。私たちは自分たちの個人的な考えや、個人のジェンダーやセクシュアリティの在り方などについての個人的なお喋りを配信しているので、私たち一人一人の存在や考えが、大切で聴かれる価値のあるものであるということを体現しているコンテンツだと思っています。私たちのお喋りを通して、リスナーの皆さんやこの社会で生きづらさを感じているすべての人に、あなたとあなたの経験は大切であると伝えたいです。

__“Personal is Political”とはどういう意味ですか?

政治って公の場にすでにいる特権を持つ男性たち、シスヘテロ男性たちによって決められるものであるっていうイメージが今も実際あると思うんですけど、そうではなくて、例えば女性たちの、私的な場におけることこそ政治的なことであるっていう意味です。第1波フェミニズムの結構根幹にあった、「 私たちの声も聞かれる必要がある」っていう思いのもと重要になった考え方です。私もこの言葉がすごい好きで、それを活動として体現してるのがチルジェンダーかなって個人的には結構思っています。

Q9. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

今までもコラボをしたりゲストに来ていただいているのですが、これからも素敵なゲストの方々をお呼びしたり、チルいリスナーの皆さんと交流できるイベントなどを開催できたらいいなと思っています!目下計画中です!


〈チルいジェンダートークのSNS〉

ウェブサイト:chillgender

Instagramアカウント:@chillgender_icu

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