飯塚帆南さんPart2!ミス日本の活動に迫る

インタビュー第14弾のpart2では引き続き、飯塚さんのインタビュー記事をお送りします。
第1弾では、UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)の活動についてお伺いしました。第2弾ではミス日本「みどりの女神」として、そしてミス日本運営委員会の委員としての活動についてお話を伺いました!

Q1. ミス日本の活動についてぜひ詳しくお聞かせください。

ミス日本は日本で最も歴史のあるコンテストです。ミス日本にはいくつかの賞があり、その中の「みどりの女神」は、農林水産省林野庁と深く連携し、日本の森林・林業の現状や魅力を国内外で発信する役目を担います。G7伊勢志摩サミットでは各国首脳の配偶者の皆様に日本と自然の関係性について発表し、伊勢神宮をご案内させて頂きました。その他にも安倍首相と共に「みどりの月間」や「緑の募金」のプロモーションの活動に従事し、多くのシンポジウムやトークショー等にてパネリストや司会を務めました。私は国際関係に興味あったことから国内外で幅広く活動させて頂き、4ヶ国、24都道府県にて150以上のイベントや活動に携わり、ミス日本史上、最多活動日数を記録することができました。ミス日本50周年ドキュメンタリー映画『夢こそは、あなたの生きる未来』にも出演しています。

2019年6月に発足したミス日本運営委員会の立ち上げメンバーにも任命され、ミス日本のコンテスト向上のため、コンテストの運営に携わっています。ブランディング、スポンサー獲得、ファイナリストの育成等、様々な形でコンテスト運営のサポートを行い、史上最年少でコンテストの審査員も務めさせて頂きました。

Q2. すばらしいコンテストですね!なぜ応募しようと思ったのですか。

こちらで熱く綴っておりますのでもしよろしければご覧ください!
そして様々な経験をさせてくれて、自分の世界を広げてくれるコンテストなので、是非みなさんもよかったらチャレンジしてみてください!

https://www.missnippon.jp/entry/

Q3. 受賞した時はどんな気分でしたか?

当時の自分の「集大成」として挑んでいたので、とにかく嬉しかったです。今までの経験、自分の強み、パッション、愛してるものをひとつの場で表現するというのはとても貴重な機会で、自分と向き合うきっかけにもなりましたし、今まで支えてくださった人への恩返しも少しできた気がしました。

私は森林・林業について事前知識が特別あったわけでもなく、受賞当初は本当に右も左もわかりませんでした。任期の初期にはとにかくたくさんの林業現場に連れて行って頂き、林業界におけるいろはを学ぶ日々でした。ひとつひとつの現場を楽しむことをいちばんに、また、たくさん質問してたくさん吸収することだけを考えて活動していました。自分の肌でそれぞれの場所の課題を感じ、消化し、徐々に業界の全体感を把握することができ、自分の言葉でそれを話せるようになりました。

その期間を経て、今度は自らアウトプットする活動が増え、イベントやシンポジウムなどで登壇する機会を多く頂きました。対象は専門家から一般消費者、ママさん、幼稚園生までととても幅広く、都度オーディエンスごとに話す内容を変えていました。そのため、そのプロセスでICUで鍛えられたクリティカルシンキングスキルや多角的に物事を捉える力はとても活きていたと思います

Q4. 林業はSDGsにも深く関係している業界だと思いますが、日本の林業はどのような課題をかかえているのでしょうか。

みどりの女神の活動を通して、2つ大きな課題があると感じました。

1つ目は、木の循環のサイクルが大切だということが知られていないということ。みなさんおそらく環境のために、木は伐ってはいけないというイメージをお持ちかと思います。しかし、木は植えて、育てて、収穫して、使うという循環がとても大切で、実は木は伐ってもいいんです、、、!むしろ日本の木の多くは、収穫期を迎えているのです。日本には戦後に植えられた木が多くあるのですが、樹齢60年くらいになると、それ以上二酸化炭素を吸えなくなり、「メタボ化」するのです。そのため、それら木を伐採し、利用し、新しい木を植えて、育てるという循環が大切なんです。そのサイクルを実現するためにはみなさんの力が必要で、如何に国産材の需要を増やしていくかが鍵になるのです。今では住宅や家具だけではなく、サーフボード、車、洋服用の繊維、鞄など、テクノロジーにより木材の活用法の可能性は広がる一方です。実は割り箸も間伐材を使用していることが多く、割り箸を使うことも環境保全アクションになることもあります。今後の木のポテンシャルから目が離せません!是非みなさんの日常の生活の中に取り入れてみてください。

2つ目は、林業界はとても高齢化・男性化しているということ。泥臭く、体力勝負と思われがちな林業界ですが、今は機械化がとても進んでおります。そのため、こんな女性の私でもできちゃうということ、また、若い世代のみなさんに楽しさと魅力を広めるために、車両系林業機械とチェーンソーの資格を取得し、機械展示会や林業現場にてデモンストレーションや実際の伐採活動をさせて頂きました。車の免許も持っていない私ですが、トラクターを運転できるようになりました(笑)。トラクターなどの機械はひとつのボタンで10m以上遠くのものを簡単に操れてしまい、自分の活動範囲が拡張し、ロボットになった気分で、本当に楽しかったです!また、林業家のみなさんに交えてもらい、「伐木チャンピオンシップ」というチェーンソーの技術を競う大会に出場させて頂いたのも良い思い出です。そのように、様々な形で若者や女性に林業界に参入してもらうためにPR活動をしていました。

Q5. どのような時にやりがいを感じましたか?

林業家のみなさんと現場で一緒に汗を流しながら笑った時とオーディエンスの方々に親近感を持ってもらえた時

ミス〇〇と聞くと少し遠い存在と思われることがあります。しかし、遠い存在と思われてしまうとミス日本の役割は果たすことができません。

私は、ミス日本「みどりの女神」は林業界のみなさんの代弁者であり、それを広めることが私の使命だと思いながら1年間の活動に励んでおりました。そのため、みなさんのリアルな想いを引き出すことがとても重要で、そのためには現場のみなさんの信頼を勝ち取り、仲間だと思ってもらう必要がありました。共に汗を流し、笑いあえた時に感じた、「あ、今心を開いてくれたかも」「あ、今本音を聞けたかも」という瞬間にとてもやりがいを感じたのを覚えています。

また、その声をオーディエンスの方々にお届けするというミッションもあります。普段林業に関心のない人たちにどれだけ綺麗事を言っても親近感を持ってもらえないとその人たちの心には響きません。なので、その方々にもミス〇〇という遠い存在ではなく、私もみなさんと同じ、一消費者で、仲間であると思ってもらえるように、心がけていました。そのため、オーディエンスのみなさんにフランクにお話ししてもらえた時に幸せを感じていました。

Q6. ミス日本は日本の社会課題に向き合う女性を応援するコンテストなのですね。

そうなんです。これからの日本のリーダーとなる人材を育成していくことをミッションとしているコンテストで、医者、政治家、外交官、起業家、記者、アナウンサー、表現者、モデル、アーティスト、女優など、本当に幅広い分野で活躍する女性を輩出しています。

ミス日本は、行政とタイアップして公共的な仕事をする機会がとても多いのも魅力の一つです。また、受賞者の特徴や強み、夢ややりたいことを踏まえて活動させてくれるのも素敵なところだと思います。私の強みは海外に住んでいたことと英語ができたこと、また、国際関係に興味があったことから、G7伊勢志摩サミットやCOP13などに携わさせて頂きました。しかし、今年の「みどりの女神」の後輩は、とても歌が上手なので、森の中でコンサートを行ったり、林野庁のYouTubeで歌を配信したりしています。同じ賞でも全く違った活動の在り方があるのが印象的ですね。

Q7. ICUのリベラルアーツ教育は卒業後、様々な場面で活きていますか?

既にお話しした多角的に物事を捉える力に加え、常に自分の考え・意見を持つ力、欲張りに生きる力はICUで養った力であり、社会に出てとても活きていると思います

私は本当にICU大好き人間で、今の私があるのは本当にICUのおかげだと思っています。ICUのリベラルアーツ教育には色んな意味で鍛えられました。

みんな教養学部に入り、一見自由な4年間を歩めるように見えるけれど、自由だからこそ、実はとてもプランニングが必要だということに気付かされますよね。1年に3回も履修選択のタイミングがあり、その度になぜ今自分はその選択をしているのか、何が目的なのか考えさせられます。必須ではなく自由選択だからこそ発生する自分の選択・行動に対する責任。私はその自分と向き合いリフレクションをするサイクルを通して自分の考え・意見を構築する力を身につけることができたと思っています。

また、ICUは授業以外のプログラム活動もとても充実していたのが印象的でした。サービスラーニング、留学、学会、サークル、寮生活など、様々なオプションがありましたが、それらを活用するかどうかは自分次第。私は他の人を見て後悔するのがすごく嫌だったので、常にキャパオーバーになりながらも、貴重な機会を逃さないように、とにかく欲張りにわがままに生きていました。今振り返ると、本当に止まっている時がなかった気がするのですが、本当に濃密で充実した学生生活でした。社会人になると、当然ながら機会は降ってきません。自分から情報や機会を掴みにいくことが自分の人生の運命を左右すると思うので、そのスキルは今とても活きていると思います。

最後に、私はとある授業で先生がポロっと言った言葉がとても記憶に残っていて、今でもそれをよく思い返します。それは「必ずしも私が言うことを正しいと思わないでください。私が言うことも疑いなさい。」という言葉。これぞクリティカルシンキング。今は情報で溢れる社会だからこそどの情報を信じ、どの情報をベースに行動するか、その判断力がとても大切です。そのため、この言葉は常に胸に留めています。

ICUにて。

Q8. 今ICU生に伝えたいことはありますか?

よくICU生は社会でマイノリティだから不利なのではという相談を受けます。しかし、実際社会に出てみると、こんなにも卒業生が少ないのに、こんなにも第一線で活躍している卒業生がいることに本当に驚きます。UoCの活動でもミス日本の仕事でも、旬な方や一流と呼ばれる方とご一緒する機会がとても多いのですが、何度もICUの卒業生とお会いしてきました。ICU生の社会でのプレゼンス、半端ないです!ICUは総人口が少ないからこそ、社会で会った時の喜びったらもう、、、!みんな嬉しくなって上下関係関係なく、仲間意識を持って接してくれるので、是非それを最大限に活かしてください!

そして、これは特にICU関係ないですが、私からのアドバイス。

Dreams are a future you live in.
夢こそはあなたの生きる未来。

常に夢を持ってください。
そしてその夢を口にしてください

ミス日本の時にあなたが美しいと思う人は?と聞かれたことがあります。その時はすぐに答えられなかったのですが、しばらく自分なりに考えました。そこで行き着いた答えは、「夢に向かってがむしゃらに頑張っている人」。たくさんの人と接してきましたが、やっぱり夢を持っている人はとてもキラキラしていて、生命力で溢れていて、人を魅了させるオーラがあります。なので、私はいくつになっても遊び心を持った、大きな夢を見続ける大人でありたいと思っています。(言うのは簡単だけど、実は難しい、、、!)私は夢はいつでも変わって良いと思っています。でもとにかく夢がないと何も始まらない!なので是非少し意識してみてください。

そして、その夢を口にしてください。私はずっと国際機関で働きたいと思っていたのですが、それを口にすることで、実際にニューヨークの国際関係のシンクタンクでインターンしたり、ニューヨークの国連本部でインターンしたり、サミットやCOPに携わることができました。夢を口にするのって恥ずかしいですよね。その気持ち、とてもよくわかります。しかし、言ったからには自分もそれに向けて何かしらアクションしなくてはという良いプレッシャーにもなりますし、他人に自分の夢を知られてることによってチャンスは倍以上に増えます。自分のリソースだけでは実現できないものもたくさんあるので、自分の中だけで温めている時間はもったいない!是非、少しずつでも口にしてみてください。

Q9. 今の目標を教えてください!

とりあえず、直近の目標は、UoCをより社会に幅広く認知される機関と成長させ、クリエイティビティの力でより社会にポジティブなインパクトを与えることです。それがUNIVERSITY of CREATIVITYの立ち上げメンバーとしての使命だと思っています。

もう既に関わってくださっている方もたくさんいらっしゃいますが、ICUコミュニティのみなさんにも是非UoCの活動に参画頂き、クリエイティビティを通して社会を変えていく仲間になってもらえるととっても嬉しいです!

これからもゼミ生を募集したり、オンラインセッションを実施したりするので、UoCの活動を通じてみなさんにお会いできる日を楽しみにしております!赤坂のキャンパスもとってもユニークで遊び心溢れる空間となっておりますので、是非遊びに来てください!

Q10. 最後に、ICU生にメッセージをお願いします。

今は新型コロナウイルスの影響で思い描いていた大学生活を送れていない方も多いかと思います。しかし、このような危機的状況というのは歴史に残り、学びの題材となります。皆さんが今当事者としてこの経験ができているのは実は貴重な事かもしれません。

また、こういう時こそリベラルアーツの学び、また、クリティカルシンキングが求められ、社会で活きると思います。

ニューノーマル時代の主役はみなさんです。今ほど自分たちの手で未来を変えられる絶好のチャンスはありません。ここまで今までの当たり前が覆され、私たちの明日が上書きされていく毎日にワクワクしませんか?

今のシチュエーションを是非ポジティブに捉えて、この貴重な時代を学生として生きられることを噛み締めながら、あなたのクリエイティビティで未来を創造してください。

きっと素敵な未来が待っていると信じて。

飯塚帆南

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ミス日本

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